オリジナル世界を作ろう!
 
オリジナル世界を作りましょう。
難しくありません。
誰でも私の
「足し合わせ法」なら、簡単に作れるはず・・・(^_^;)でもないか。

「足し合わせ法」とは?

要は、好きな要素を、二つ三つ組み合わせるのです。
例えば「魔法宇宙」という世界を作りましたが、これは私の好きなもの

1.クリーチャーやロボット
2.マーシャルアーツアクション
3.SFファンタジー

の三つを混ぜて、これらを共存させるために化学反応?を起こさせたものです。

1.の「クリーチャー、ロボット」は、怪獣・妖怪・エイリアン等の空想上の生物やロボット。
2.のマーシャルアーツアクションは、カンフーやチャンバラ等武術アクションのこと。
3.のSFファンタジーは、キャプテンフューチャーやレンズマン、ペリーローダンのようなスペースオペラのこと。

これらはそこそこ異質なものです。
それを組み合わせるわけです。
「面白さとは、異質なものを組み合わせることだ」って、聞いたことないですか。
「面白さは落差だ」というのもあります。
異質だから落差なわけです。
異質なものを組み合わせるというのは、アイディア捻出法でもありますね。

ただ、異質なので、
共存させるための工夫が必要になります。
それが(上手くすると)その世界を輝かせる個性になります。
ただ、複雑化して他人に伝わり難いものになってしまう場合もあります。
三つの生命系(自然類・幻獣類・機械類)や五士五門はそのために考えたものですが、
複雑化して分かりにくくなっているかもしれません。

五士に関してはロープレのジョブのイメージがありました。
神官とか戦士とか泥棒とか、職能としてありますよね。
魂求士(僧侶)が、他の四士の力を、ある程度制御できる設定も、
チーム組んで戦闘するイメージから考えたものです。
ま、自分でプレイするゲームならいざしらず、マンガではどうでしょうか。
実はいくつか解決のついていない問題もあって、頭の痛いところです(-_-;)



それでは実習と行きましょう。



これは以前考えたカンフーマンガのキャラクターでポンヤンくんと言います。
大聖悟空拳という猿拳の使い手で、同じ使命を抱いた運命の仲間たちと、
ツヤツヤボーイという幼児を守って悪の勢力と戦う話です。
ツヤツヤボーイは、オツムツルツルの赤ちゃんで、実は殺された皇帝の子,
つまり皇太子で、現皇帝に命を狙われています。
そして、また別な理由で、また別な勢力からも狙われているのです。
リアル中国というわけではないけれど、中華世界が舞台でじた。


でも問題が幾つか。
まず、私は中国文化に詳しくありません。
建物、その中、日常の生活ぶりなど‟死ぬほど”見たカンフー映画でさんざ目にしてきたはずのそれらを、
いざ描こうとすると・・・描けません。
つまりカンフーというか拳法アクションの動作しか見てなかったわけです(-_-;)

そこでリアル中国ではなく、輝龍万里国(きりゅうばんりこく)という空想上の国にすることにしました。
これなら日常の何を着ようが食べようが勝手です。
で、少し描いてみたわけですが、結局、背景や細かいところが「いい加減な中国」なのです。
「劣化中国」とでも言うべきか。
「逃げる」ために作った世界なので、その世界でならなければならない理由、必然性が無いのです。
いい加減さばかりが目立ちます。。
コリャだみだ~ということで放置することにしました。
このどうにもならんと思っていた世界を、
「足し合わせ法」で救済してみましょう。

1.カンフーに足し合わせるもの

2.スチームパンク



SFに「スチームパンク」というジャンルがあります。
皆さんご存じかと思いますが、19世紀産業革命の時代、
蒸気機関が超進化して宇宙に飛び出す勢いとなったもので、レトロフューチャーというやつですね。
それをポンヤンに足し合わせようというわです。
何でかと言うと、飛行船の上でバトルしたり、
ロボットのコクピットを乗っ取ったりするようなイメージがあったからです。
カンフー+レトロフューチャー=スチームパンク?
ただ、SFではなく、あくまでもアクションファンタジーです。
ボーイが狙われる別の理由というのがファンタジー寄りですので・・・。


ただ、ピストル、マシンガンはもとより、下手するとビーム兵器まで存在しかねない世界なので、
ポンヤンたちもただカンフーでは活躍できません。
なにか新しく考えないと・・・。
この辺が足し合わせの妙味で、アッと驚くアイディアでも出れば、してやったりということになりますが・・・)

武器を持たせる?
剣・・・通用しません。カンフーなので銃器持たせるわけにもいかないし。

鋼鉄の機動兵器相手に素手というわけにもいかないので、アーマーぐらいは必要でしょうか。
パワードスーツ着せる?パンチ強化服?それぞれカンフーの個性に合わせた強化機みたいのを装着する。
パンチなら籠手。キックならレッグアーマー。頭突きならヘルメット・・・みたいに。
なんか中途半端ですね(^~^;)

カンフーを超えたスーパーカンフー?(ダサ過ぎ)
あんまり超越的な~かめはめ波でロボットを爆砕する~とはいかないけれど、
気功技で機動歩兵の蒸気駆動服?の隙間から、中の兵隊を気絶させるとか。
それぞれが
超越技法を持っていて、機動兵器に対抗できる。
気功技、念力発火、大気の制御(真空切り)、水の制御(人体の80%は水)、
剛体化する、軟体化する(風太郎忍法帖か^^;)、超怪力発揮、発雷、霊を召還、
動物(竜とか)を使う、体の一部が剣とかになる・・・とか。

スーパーカンフーなので、
飛来する銃弾も避けられる?
そこがスーパーカンフーと、普通の拳法家を分けるところ。

つまり
時間の流れの制御が自然にできるわけです。
戦闘に入ると、スーパーカンフーは時間の流れが変わり、周囲の人間から見ると、
目にも止まらない超高速で動いているように感じられる。結果、銃弾も避けられる。
対抗できるのは同じスーパーカンフーのみ。
悪のスーパーカンフーと善のスーパーカンフーの激闘!
スーパーカンフーじゃなくて、なんかそれらしい名前を考えられれば・・・(聖闘士星矢!みたいな)
「神速拳」(しんそくけん)?



3.クリーチャー

モンスターを出す。
正義のドラゴンなど味方に回ってくれれば、ありがたいですね。
絶体絶命のピンチを、ドラゴンの救けで切り抜ける・・・とか。


2.で面白いアイディアがでれば、何とかなるかもしれません。
タイトルは「スーパーカンフーぼくポンヤン」です(笑)

思いつきですが・・・。
私は時代劇が好きなのですが、時代劇とSF、クリーチャーを足してみたらどうでしょう。
パラレルワールドの江戸時代に、
エイリアンやそのエイリアンのもたらしたスーパーテクノロジーが混在している。
サムライ、町人、農民、皆どうなっているでしょうか。
エイリアンとともに公儀隠密が世界の危機に立ち向かう・・・。
エイリアンは地球に移住してきた。
行くとこ無いので、なんとか人類に溶け込もうと必死になっている。
(エイリアンネイションという映画が昔ありましたが)
そこに別なエイリアンが侵入してきて、その侵略者と対決する。
エイリアン文化のおかげで、だんだん民主的な世の中になってきて、最後は将軍様を、
大名や町名主の入れ札で決めるようになるとか。

こうやって好きなもの、ジャンルを足し合わせることによって何かしら出てきます。


失敗例


ここで、同じやり方で失敗した例をご覧にいれましょう。
以前「魔女戦記ウィッチヒート」というマンガを描いたことがあるのですが、これは失敗しました。
足し合わせたのは

1.ハイファンタジー

異世界ファンタジーのことで、ロープレでお馴染みですね。
19世紀後半風の世界で、科学と魔法が混在するヨーロッパ調の世界です。
科学は男性が、魔法は女性が担っています。
アーセナハルトといいます。

2.マーシャルアーツアクション

魔女が魔法武術(召喚)を使って戦います。
杖を使った拳法と召喚を織り混ぜて格闘するのはいまでも気に入ってはおります。

3.巨乳とボンテージファッション(笑)

これがまずかった(^_^;)大好きなんですが。


水彩取り込み難しいですね(-_-;)どうしたらいいんだろうか

ゲームだと深刻なストーリーの世界観に、半裸の女性キャラが出てきたりしますが、
そういうのに慣れてて、コミックとゲームの違いとか考えてなかった。
ストーリーマンガの場合(巨乳はともかくとして)ボンテージファッションならなぜボンテージファッションなのか、
合理的に説明できないといけないのです。
何で魔女の戦闘服がお尻オッパイ丸出しのボンテージファッションなのか、なんら合理的説明ができません。
いや、
お笑いならいいのです。
お笑いなら裸だろうがボンテージファッションだろうが何でもいいのですが、
真面目な内容にすると、とても違和感のあるものになってしまいます。
当初はお笑いにするつもりでしたが、途中からアイディアがでて、
深刻な内容にしたため、おかしなことになってしまいました。

本来なら、魔女が何でみんな巨乳でボンテージファッションなのか、合理的に説明できないといけないのです。
そうしないと「真面目な物語が展開する真面目な世界」が成り立ちません。
オッパイに魔力がたまり、強い魔女であればあるほど巨乳になるとか、
錬金術のエリクシールみたいに,、万病に効く聖なる乳がたまって巨乳化する
(愛のエネルギーが巨乳化させるのです!)とか、どう考えても馬鹿みたいなギャグにしかなりませんし
、ボンテージファッションに至ってはギャグすら何も思いつきません(-_-;)>
動きやすいから?
動きやすいことは動きやすいと思いますが、この異世界アーセナハルトの男たちは、
こういう魔女たちと世界の将来について真剣な話をしなければなりません(~_~;)
どうしてるんだろうか?前かがみで対応(笑)世界の将来どころじゃなくなっちゃう(;~@~;)
戦闘服としても、露出度が高すぎて、すぐ怪我してしまうでしょう。魔女がかわいそう。

そんなわけで大失敗してしまいました。
「好き」なら何でもいいわけじゃないみたい。
「ときところ」を考えないと。
この場合
「ときところ」お笑いアクションにすることです。
お笑いなら‟巨乳でボンテージファッションの格闘魔女”が大活躍できるでしょう。
皆さんも「足し合わせ」を実践するときはお気をつけあそばせ(^_^;)


と、いうわけで、
「足し合わせ法」をご紹介しました。

他にもあるかと思います。
また何か思いついたら描きますので(^0^;)/では~。
 2015.10.11(日)

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